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2026/06/27

【IT初心者でも効率100倍】AI活用講座 第1回:AIは「チャット相手」

レベル1。まず相棒のAIを選んでチャット画面を開くところから。調べ物・学習、思考の壁打ち、段取り、言語化まで“できることの広さ”と、「AIに聞く」から「AIと一緒に考える」への使い方の育て方。

#AI活用講座 #生成AI

第0回でお話しした、AIの捉え方の3段階。その最初が 「チャット相手」 です。

「もう毎日使ってるよ」という人も、使い道が「検索の代わりにちょっと質問する」で止まっているならまだ入り口。この回では、相棒を選んで画面を開くところから始めて、チャット相手のAIがどれだけ色々なことに使えるか、そして使い方をどう育てていくかまでを見ていきます。

まず、どのAIを選ぶ?

AIにも、なんとなくの“キャラ”があります。ネットでよく言われる雑な印象で並べると、こんな感じです(2026年時点のイメージ。あくまでざっくりラベリングです)。

AIざっくりキャラ得意なこと
Claudeロジック重視の仕事人。慎重で文章がうまい文学青年タイプ長い文章の読解・要約、丁寧な文章、考えの整理
ChatGPT明るい何でも屋。クラスの人気者でコミュ力おばけ雑談から下書きまで何でも、アイデアの初速
GeminiGoogle の優等生。情報通でマルチに強い検索・調べ物、長いPDFや資料の読み込み
Grok毒舌のアウトロー。尖ってて深夜のXに住んでるX(旧Twitter)のリアルタイム情報、ノリの良さ

結論から言うと、迷ったら ChatGPT か Claude で大丈夫です。この2つがいちばん出番が多く、本講座もこの2人を中心に扱います。

  • ChatGPT ― とりあえず形にする「何でも屋」:雑談・調べ物・アイデア出しなど、最初の一手の速さが魅力。方向が決まっていないときに強い。
  • Claude ― 品質に仕上げる「仕事人」:長文の読解・整理や、自然な日本語の文章づくりが得意。“ちゃんとしたもの”に仕上げたい工程で頼りになる。

💡 まずはどちらか1つを相棒に決めて使い倒すのがおすすめ。慣れてきたら2つ目を試して、合わせ技(広げるのは ChatGPT、磨くのは Claude)に進めばOKです。

まず開いてみよう ― チャット画面はこんな感じ

言葉で説明するより、画面を見るのが早いです。やることは驚くほどシンプル。

  1. ブラウザで chatgpt.com(ChatGPT)または claude.ai(Claude)を開く。スマホなら各アプリでもOK。
  2. アカウントを作ってログイン(無料で始められます)。
  3. 画面の真ん中(または下)に 文章を打ち込む入力欄 があるだけ。そこに話しかけて送信するだけです。

📷 スクリーンショット(後で差し込み):ChatGPT を開いた直後の画面。中央の入力欄に矢印で「ここに打ち込む」と注記

試しに、最初の一言を打ち込んでみましょう。

はじめまして。あなたが得意なことと、苦手なことを教えてください。

返事が来たら、そのまま続けて質問できます。LINEのトーク画面のように、会話がどんどん下に積み上がっていくのが基本の使い心地です。過去の会話は画面の横(サイドバー)にリストで残るので、後から続きを再開することもできます。

――これだけです。難しい操作は何もありません。あとは「何を話しかけるか」だけ。

こんなにいろいろ頼める ― チャット相手の使い道

ここからが本番。チャット相手のAIは、話しかけるだけでこんなに色々なことに使えます。

調べ物・学習

知らないことを、自分のレベルに合わせて教えてもらえます。検索と違って「わかるまで聞き返せる」のが強み。

「NISA」の仕組みを、投資をしたことがない人向けに、たとえ話で教えてください。
Photoshop を独学したいです。最初の2週間で何を順番に覚えればいいか、計画を立ててください。

思考の壁打ち

考えを投げて、一緒に整理してもらう使い方。「自分では気づけない抜け」を指摘してくれます。

新しい企画を考えています。(ざっくり内容を貼る)
良い点・弱い点・抜けがちな視点を、フラットに指摘してください。

段取り・スケジュール

ゴールと締め切りを伝えると、逆算して計画にしてくれます。

来月のイベントまでに新作を1つ仕上げたいです。
平日は1日2時間しか取れません。間に合うスケジュールを一緒に組んでください。

言語化(モヤモヤを言葉にする)

「なんか違う」「うまく言えない」を、言葉に変える手伝い。特に相性のいい使い方です。

自分の描いた絵が「なんか物足りない」のですが、理由がうまく言えません。
どこを見れば原因を言語化できるか、一緒に考えてください。

比較・選定(選択肢が多すぎて決められないとき)

動画編集ソフトで迷っています。予算・初心者向け・Windows という条件で、
候補を3つ、長所短所つきで比較してください。

文章・言い方の相談/気持ちの整理

やることが多すぎて頭がごちゃごちゃです。今から思いつくまま書き出すので、
カテゴリ分けして、優先順位の付け方を一緒に考えてください。

――どうでしょう。「質問する道具」というより、なんでも持ち込める相談相手に見えてきませんか。

使い方は“育つ” ―「AIに聞く」から「AIと作業する」へ

チャット相手の使い方には、実はレベルがあります。多くの人は最初の段階で止まりがちですが、ここを上がっていくと、同じAIが別物のように頼れる存在になります。

段階口ぐせAIとの関係
段階1:聞く「これ何?」「どうやるの?」答えをもらう箱
段階2:一緒に考える「どう思う?」「抜けてる視点ある?」「言語化して」壁打ち相手
段階3:作業を共にする「この方針でいける?」「この違和感の正体は?」考えを外に出して整理する“相棒”

ポイントは、段階2・3では きれいに整った質問じゃなくていい ということ。「なんかモヤモヤする」「うまく言えないけど引っかかる」――そういう生煮えの考えをそのまま投げて、一緒に言葉にしていくのが、上手な人の使い方です。AIは「答えを出す箱」ではなく、頭の中を一旦テーブルに広げて眺めるための相手になります。

そしてもう一つ。ChatGPT も Claude も、やり取りを記憶していく仕組み(メモリ)を持っています。同じAIを使い続けるほど、あなたの状況や好みを踏まえてくれるようになり、“自分専用の相談相手”に育っていきます。

「どう返してほしいか」も注文できる ― 役割・文体・ペース

AIへの注文は、「何を聞くか」だけではありません。返し方そのものも自由に指定できます。これを覚えると、同じAIが家庭教師にも、相談相手にも、厳しい編集者にも変身します。

返答のペース・量

一度に全部説明されると疲れる――そんなときは、進め方を指定しましょう。

プログラミングを基礎から学びたいです。
一度にたくさんではなく、少しずつ、私の理解を確認しながら教えてください。

「まず結論だけ」「箇条書きで3つだけ」「1問1答で進めて」なども効きます。

役割(ロール)を与える

「○○として話して」と役を振ると、語り口や視点がガラッと変わります。

友達として、気軽な感じで話してください。
厳しめの編集者になったつもりで、この文章にダメ出ししてください。

ほかにも「やさしい先生として基礎から」「初心者の相談に乗るカウンセラーとして」など、目的に合わせて自由に。

文体・トーン

敬語じゃなくて、フランクな話し方で。専門用語は使わずにお願いします。

「やさしく励ます感じで」「関西弁で」のような指定もできます。

💡 これらは組み合わせられます。「友達みたいなフランクな口調で、一度に詰め込まず少しずつ教えて」のように、役割・文体・ペースをまとめて注文すると、自分にいちばん心地よい相手になってくれます。

コラム①:頼み方のコツ(具体でも、モヤモヤでもいい)

頼み方に正解は1つではありません。

  • 答えが欲しいときは、具体的に。「誰に・どんなトーンで・何を入れて」を添えると精度が上がります。
  • 考えたいときは、モヤモヤのままでOK。整える前の違和感こそ、壁打ちの良い燃料になります。

「ちゃんと書かなきゃ」と気負わず、まずは話しかけてみてください。

コラム②:わからない言葉が出てきたら

AIの答えに知らない用語が出てきても大丈夫。その場でAI自身に聞き返せるのが、この時代の最大の強みです。

さっきの説明に出てきた「○○」を、中学生にもわかるように、
たとえ話を使って説明してください。

「専門用語を避けて」「小学生でもわかるように」と添えるのも効果的。わからないことを、わからないまま放置しない――これだけでAIはぐっと使いやすくなります。

まとめと次回予告

  • 迷ったら相棒は ChatGPT か Claude。画面を開いて、入力欄に話しかけるだけ
  • チャット相手のAIは、調べ物・学習・壁打ち・段取り・言語化・比較・気持ちの整理まで守備範囲が広い。
  • 使い方は 「聞く」→「一緒に考える」→「作業を共にする」 と育つ。生煮えの考えをそのまま投げてOK。

ここまでは「話しかけて、一緒に考える」使い方でした。次回は発想を切り替えます――AIを 「データ変換器」 とみなして、手元のデータを“入れて・変換して・出す”段階へ。お詫びメールの作成や長い資料の要約といった「データの多い仕事」も、ここで一気にラクになります。